◆米マイナー3A オクラホマシティー―メンフィス(26日、米オクラホマ州オクラホマシティー=チカソーブリックタウンボールパーク)

 ドジャース佐々木朗希投手(23)が26日(日本時間27日)、傘下マイナー3Aのオクラホマシティー・コメッツで本拠地のメンフィス・レッドバーズ戦に先発登板し、4回途中で75球を投げて、5安打3失点、4奪三振、2四球で降板した。最速は98・8マイル(約159・0キロ)だった。

マイナー3登板の防御率は7・00となった。

 5月に右肩痛のため負傷者リスト(IL)に入り、メジャー復帰へ向けてリハビリを続けている朗希。この日は中5日で3度目のマイナー登板だった。4番打者以外8人の左打者を並べた打線に対し、初回はいきなり先頭打者に4球連続直球がボールとなって四球。続く打者に右前安打を浴びて無死一、三塁のピンチを迎えると、3番打者は低めのスプリットで空振り三振を奪ったが、唯一の右打者のジョーダンに右犠飛を許して先取点を献上した。初回は21球を投げて、ストライクは11球と制球に苦しんだ。

 同点となった2回も先頭打者にスプリットをはじき返されて無死一塁。続く打者は遊ゴロに打ち取り、1死一塁で今季メジャー経験もあるシアニからは内角低めのスプリットで空振り三振を奪った。2死一塁でカウント1―1となり、3球目を投じる前に一塁走者が飛び出し、朗希は冷静に二塁へ送球してタッチアウト。2回は15球を投げて10球がストライクと落ち着いた投球を見せた。

 3回は先頭打者をスプリットで中飛。1死走者なしで2巡目の対戦となった1番打者には、この試合で初めて直球で空振りを奪い、左飛に打ち取った。

続く打者も左飛に打ち取って3者凡退。4回は先頭に3球連続ボールだったが、カウントを立て直して外角低めの直球で見逃し三振。続く打者には復帰後最速となる98・8マイル(約159・0キロ)をマークし、2者連続三振となる空振り三振を奪った。2死走者なしから9球粘られて中前安打を許すと、続く打者には初球で左前安打を浴びて2死一、三塁となると、続く打者にも初球で中前適時打を浴びて、3球連続安打を許して初回以来の失点。2死一、二塁ではフルカウントから四球で満塁のピンチを迎えて降板し、救援投手が押し出し死球を与えたため、失点は「3」が記録された。

 復帰後初で97日ぶりの対外試合登板だった14日(同15日)のアルバカーキ戦に先発した際には、新球のツーシームやカットボールを試すなどしたが、2回0/3で41球を投げ6安打3失点。最速は95・7マイル(約154・0キロ)止まりだったが、試合後には「まず健康面で不安なく投げられて、そこは良かった」とホッとしたように振り返っていた。

 2度目の登板は中5日で20日(同21日)の敵地・タコマ戦。出力アップをテーマに臨んだ先発で4回途中60球で3安打2失点で2三振、最速は97・8マイル(約157・4キロ)をマークし、「100マイル(約161キロ)を投げられる能力はあると思う。まだできていないことがある」とうなずいていた。

 ロバーツ監督は朗希のメジャー復帰について「前回の登板は初登板よりもよかったと聞いている。前向きな要素はあった。

まだ完全ではないが、(復帰に)近づいている。最も自信を与えるのは結果。だから前回の登板はいい兆候だ。現状の先発投手陣の状況を考えると、もう1試合(リハビリ登板が)必要だと思う」と説明。この試合を含めても最低2試合の登板が必要であることを明かしていた。ドジャースは現状で先発陣が山本、大谷、カーショー、グラスノー、スネル、シーハンと6人がそろっている。

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