一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会(以下JRFPA)は27日、阪神、ヤクルトでプレーしたトーマス・オマリー氏が19日の阪神―DeNA戦(甲子園)のファーストピッチセレモニーの打席に立つことを発表した。バッテリー役はタイガースアカデミーの野球少年が担う。

 オマリー氏は1990年オフに阪神入りした左打者で、シュアな打撃でファンの心をつかんだ。来日3年目の93年には打率3割2分9厘で首位打者を獲得。ヤクルトに移籍した95年はシーズン、日本シリーズでMVPを受賞するなど、日本一に大きく貢献した。来日1年目から6年連続で打率3割以上をマーク。現役引退後の02~03年は阪神で特命コーチを務め、その後も駐米スカウトや1軍打撃コーチ補佐を務めた。

 陽気な性格の持ち主で、お立ち台で「阪神ファンは一番や~!」と関西弁で叫んだ決めゼリフは今も語りぐさとなっている。引退後も球場スクリーンに流れるCMで「甲子園球場には駐車場はありまへん」「阪神電車が一番や!」と呼びかけるなど、ファンの人気を集めた。

 今回の来日では19日に甲子園、20日に大阪、21日に東京でファンミーティングも開催予定。JRFPAは「好調の阪神タイガースの優勝を見届けたい思いと、お世話になったファンの皆さまとの親睦を図りたい目的で来日します」と、オマリー氏に代わってコメントを寄せた。

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