◆米大リーグ ドジャース―レッズ(27日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が27日(日本時間28日)、今季最長13連戦の最終戦となる本拠地・レッズ戦に「1番・投手」で先発し、今季11登板目で最長で最多の5回87球を投げて、2安打1失点で、今季初勝利でエンゼルス時代の23年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来749日ぶりとなる勝利投手の権利をつかんだ。
7月30日(同31日)以来、今季2度目となるレッズ戦登板。
1回裏先頭の1打席目は先発左腕・ロドロから逆方向にはじき返したが左飛。2回のマウンドは、先頭の元同僚・ラックスから空振り三振を奪ったが、2四球と2暴投で1死二、三塁のピンチを迎えた。それでもK・ヘイズから100・3マイル(約161・4キロ)で空振り三振を奪うなど、2者連続三振で切り抜けた。だが、両軍無得点の3回には、1死からマルテに初球のカットボールを捉えられて11号ソロを左中間席に被弾。甘く入った失投を捉えられて先取点を与えた。
4回も先頭のラックスからカーブで空振り三振。6日(同7日)の本拠地・カージナルス戦に並んで今季最多の1試合8奪三振となった。その後の打者も抑えて、この試合で初めて3者凡退で抑えた。4回裏先頭の2打席目は、右前安打でチーム初安打。T・ヘルナンデス、パヘスが2者連続で右前にポトリと落ちるラッキーな安打で1死満塁のチャンスを作ると、E・ヘルナンデスが中前へ逆転の2点適時打を放って試合をひっくり返した。
大谷は前回登板20日(同21日)の敵地・ロッキーズ戦では、メジャー通算1000試合目の出場という節目の一戦に投打の二刀流で出場も、自己ワーストタイ被安打9、4回5失点で今季初黒星。4回に右太ももに打球が直撃するアクシデントに見舞われ、マウンドには立ち続けたが、8回に代打が送られて途中交代した。
右脚への影響はなく、翌21日(同22日)こそ予定されていた休養日のため欠場したが、その後も打者として出場。前日26日(同27日)は本拠地・レッズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、7試合ぶりのタイムリー安打を放つなど、4打数1安打1打点でチームを3連勝に導いた。チームは単独首位を堅守した。試合前にパドレスが敗れたため地区優勝へのマジックは「27」となった。
この日は昨年達成した「50―50」を記念した今季3度目のボブルヘッド人形の配布日。ボブルヘッド人形が来場者に配布された試合では、昨年8月28日のオリオールズ戦ではデコピンの始球式を成功させ、先頭打者本塁打。今年4月2日のブレーブス戦ではサヨナラ弾、5月15日のアスレチックス戦では2打席連続連発など、3度続けてドラマを演出している。プレーボール5時間前ですでに約50人が列を作っていた。