◆JERA セ・リーグ 広島8―3巨人(28日・マツダスタジアム)

 一振りで完璧に仕留めた。1点を追う2回1死一塁。

初球だ。岸田は初対戦だった高の真ん中低め144キロ直球を打ち砕いた。左中間席へ運ぶ一時逆転の6号2ラン。「次につなぐ気持ちでした。最高の結果になってよかったです」。8月12日の中日戦(東京D)以来のアーチを描き、意気揚々とダイヤモンドを一周した。

 会心の一撃を放っても試合後は険しい表情だった。先発の田中将が2回5失点で降板し、最終的には16安打8失点での完敗。捕手らしく勝利へのこだわりが人一倍強い背番号27は「なんとか勝てるようにやっていきたい」と絞り出した。

 同じポジションの甲斐が「右中指中手骨頭骨折」のため25日に出場選手登録を抹消。かかる期待はより大きくなっている。「残りの試合数も少ないですし、目の前の一試合一試合を全力でやっていきたい」と決意をにじませる男が、攻守でチームを支えていく。

(宮内 孝太)

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