◆JERAセ・リーグ 広島8―3巨人(28日・マツダスタジアム)

 広島は、2位・巨人を相手に同一カード3連勝に成功した。5月16日以来104日ぶりの4連勝。

3位・DeNAまで1ゲーム差から変わりないが、2位まで2・5差に接近した。

 打線が日米通算200勝に王手の田中将を2回5失点でマウンドから降ろした。初回に末包が先制二塁打。2回は1死満塁から敵失で追い付き、暴投で勝ち越し。なおも1死二、三塁からファビアンが2点打を浴びせた。

 3点リードの7回には、中村奨がダメ押しの6号2ラン。中村奨は、17日の本拠ヤクルト戦以来2度目の4安打固め打ち。先発の2年目左腕・高は、1日の敵地・中日戦でプロ初勝利して以降、4戦目で無傷の3勝目を手にした。

 新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

 ―初回から打線がつながった

 「難しいボールをよく拾ってくれた打者も多かったので、いい対応ができていたと思います」

 ―相手は田中将投手

 「やっぱり相手も200勝まで1勝になっていますし、素晴らしいピッチャー。受け身にならずにどんどん攻めていこうという話はしていました」

 ―2回まで5得点。いい形で追加点も取れた

 「良かったね。

(中村)奨成のホームランもブルペン陣のことを考えたら大きかった。いいホームラン、いい追加点だったと思います」

 ―7月に得点力不足に苦しんだ打線が上向き。変化について

 「バッティングって波があると思う。各自の状態が上がってきたというところと、やっぱり得点圏なり、チャンス、いいところで一本が出始めているのかな、と。7月に比べてね」

 ―中村奨選手は4安打

 「ずっといい内容が続いているし、ムラというか、いいときと悪いときの差がそんなに大きくなくなってきている。メンタル的にも余裕もあると思うし、技術的にも自分でちょっとこれだ、というのをつかみかけているのかなと思います」 

 ―打線は16安打。坂倉選手も22打席ぶり安打

 「きょうは前の試合よりは内容が良かった。ヒットも出ましたし、その他の打席を見ても反応の仕方は前より良かったと思います」

 ―6回3失点の高投手について

 「いつも通り、打者に向かってしっかり腕を振っていい投球だったと思います。ただ、反省するところもあると思うし、本人も分かっていると思います。また次の投球につなげてもらいたい」

 ―2位・巨人まで2・5差

 「あまり数字的なものは気にしていませんので、一戦一戦、大事に戦っていきたい」

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