◆木下アビエル神奈川 主将の平野美宇
卓球「ノジマTリーグ」オフィシャルパートナーのスポーツ報知では月に一度、男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」をスタート。初回は女子の木下アビエル神奈川。
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昨季優勝のご褒美に、韓国旅行でオフを満喫した。「韓国ではみんなでサムギョプサルを食べたり、美容のお店にも行った。楽しくて、優勝した実感が沸いてきた。また(V旅行に)行きたい」。優勝の味をしめ、今季の目標に「二連覇」と迷いなく色紙に書き込んだ。
課題はチーム力という。昨季までは、中沢鋭前監督(45)を含めてJOCエリートアカデミー時代から知る選手が多かった。王子嘉樹監督(41)の新体制の今季は、牛嶋星羅(27)、元世界ランク1位の朱雨玲(マカオ)ら9人中4人が新加入。「人見知り」という平野だが「団体戦はチームワークも大切。自分から話しかけたい。シーズンの中で意思疎通できるチームにしたい」と積極的に歩み寄る。
5月の世界卓球個人戦の女子シングルスは2回戦で敗退し、その後「落ち込んだ」。その3日後。長年、師事する中国人の張成氏を通じて超級リーグの深圳大学から連絡が来た。「1人足りないので『どう?』って。正直迷ったけど、こんな機会はないと思って」と意を決して、16年以来の参戦を決めた。世界女王・孫穎莎とダブルスを組む前日は「涙が出るほど緊張した」という。その時に、孫から「(愛称の)シャシャちゃんって呼んで。緊張しなくていい」と声をかけられ「『様』と呼ぶつもりだったけど、優しくてうれしかった」。声がけをされる側の気持ちを痛感した。
休日には深圳大学の同4位・蒯曼らがマンゴーヨーグルトを買って部屋に届けてくれる。代表ではライバル。しかし、チームメートとの卓球が「本当に楽しかった」と原点を思い出した。
神奈川はホームで2連勝し、ここまで2勝1敗の勝ち点7で2位。「強い選手がそろっているので、コミュニケーションを取って、いいチームにできるよう頑張ります」。一回り大きくなった平野が引っ張る。(宮下 京香)
〇…神奈川は今季から新たな試みとして「TikTok」を始めた。平野主将は「卓球はシニア層の方に多く見に来ていただいている。動画をよく見る若い方にもぜひ見に来てほしいなと思って」とファン層拡大に意欲。「例えば今後、(規定があるのは承知で)ベンチからなどチームならではの画角で動画を届けられたら面白いと思う」とアイデアを披露した。