8月31日の札幌1R・2歳未勝利(芝1200メートル=10頭立て)は、単勝1・4倍の圧倒的1番人気に応えてファニーバニー(牝、栗東・杉山佳明厩舎、父シスキン)が、デビュー3戦目で初勝利を挙げた。22年の川崎記念で2着に好走したエルデュクラージュを叔母に持つ血統。

勝ち時計は1分10秒9(稍重)。

 大外の10番枠から流れに乗って好位に取りつき、3コーナーでは2番手まで進出。直線では逃げたウーマンズパワーを早々とかわして、最後は外から鋭く追い上げてきたラスベガスサインを半馬身差で振り切った。

 横山武史騎手は「外枠で少し出負けしたんですけど、この子の競馬センスで先団にとりつけて、いいポジションを取れました。ちょっと最後に手応えほど伸び切れなかったのは、馬場のぶんでしょうか。馬場もコンディションが悪くて、この子にとっては相性のいい馬場とは言えないなかでの勝利だったので、よく頑張ってくれました」と、パートナーをたたえた。

 杉山佳調教師は「この後は栗東に帰ってひと息入れて、ジョッキーは『1400メートルまでは大丈夫』と言っていましたので、番組を探しながら考えていきたい」と語った。

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