◆陸上◇静岡県東部高校新人大会(31日・富士総合運動公園陸上競技場)
女子三段跳びで、畑迫凪(伊豆中央2年)が11メートル86の大会新で連覇を達成した。最終6回目にビッグジャンプを見せて2位に1メートルの差で、前日の走り幅跳びに続き2冠。
自分でもびっくりだった。女子三段跳びで、向かい風0・3メートルという不利な条件の中、畑迫が従来の大会記録11メートル24を大きく塗り替える11メートル86をマークした。これまでの自己記録の11メートル13を73センチも大幅更新。「踏み切りが、バッチリはまりました」。昨年に続く連覇を達成。前日の走り幅跳びでは自己ベストを2センチ更新する5メートル60で制し、跳躍2冠に輝いた。
知り合いの先生からの助言が、結果につながった。「今までは三段跳びと走り幅跳びは同じように徐々にスピードを上げていたのを、三段跳びは一定の速さで踏み切るように変えた」。スピードが上がりすぎて一歩目、二歩目でつぶれていたのが解消され、好記録につながった。
今夏は走り幅跳びで全国総体に出場。暑さ対策のため大会直前に予選3本から2本に変更され、力を出し切れないまま終わった。悔しさを胸に、雪辱のシーズンに向けて新たなスタートを切った。
今後も二刀流を極めていく。まずは、県大会(9月20、21日・草薙)で2冠が最大の目標だ。「東海では3位以内。今季中に走り幅跳びでは5メートル80で、三段跳びは12メートルを出したい」。成長著しい畑迫が、収穫の秋に向かう。(塩沢 武士)
▽女子三段跳び 〈1〉畑迫凪(伊豆中央)11メートル86=大会新〈2〉武井はなか(三島北)10メートル86〈3〉横山みちる(韮山)10メートル51
〇…女子3000メートルは日大三島の古川が、2位に20秒以上の大差をつけて圧勝した。「暑さで目標は10分1ケタだったので、予定通りの走りはできました」。9分43秒12のベストには及ばなかったものの、酷暑の中、思い描いたレースを展開した。前日の1500メートルでは従来の記録(4分34秒67)を1秒31上回る4分33秒36で大会新をマークし、「中3以来の自己ベストを塗り替えられて良かった」と、笑顔。
▽女子3000メートル 〈1〉古川真子(日大三島)10分9秒35〈2〉石川真華(日大三島)10分31秒95〈3〉武藤朱星(韮山)10分37秒19