日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表した。ウクライナ出身で初めて新小結に昇進した21歳の安青錦は東京・江東区の安治川部屋で会見。
安青錦は新入幕から3場所連続で2ケタ勝利をマークし、東前頭筆頭の名古屋場所は11勝を挙げて千秋楽まで優勝を争った。初土俵から所要12場所での新三役は年6場所制となった1958年以降(幕下付け出し除く)、元大関・小錦、元横綱・朝青龍、元大関・琴欧洲の14場所を上回る史上最速記録。「記録を作ったのはうれしい」と素直に喜んだが、「でも(朝青龍ら3人は)大関、横綱になっている。上がってからが大事。満足するところじゃない」と表情を引き締めた。
会見には師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)も同席した。2022年12月に部屋を創設してから初めての三役力士誕生に「すごくうれしいですよ。三役がこんなに早く誕生するとも思っていなかった」。創設と同時に入門した弟子の出世に笑顔を見せ、「ここから上にどんどん上がっていこうと。それをどういうふうに2人でやっていくか。