大相撲秋場所(9月14日初日・両国)の新番付が発表された1日、伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)と熱海富士(22)、翠富士(28)=ともに飛龍高出=が、静岡県庁を表敬訪問した。同親方の後援会顧問を鈴木康友知事が務めている縁もあり、静岡出身力士を連れてあいさつに赴いた。

 東前頭10枚目から同3枚目まで番付を上げた熱海市出身の熱海富士が、知事に新三役昇進を誓った。これまでの最高位は東前頭筆頭。先場所は11勝を挙げ、V争いを演じた。秋場所は横綱や上位陣と当たる地位まで番付を戻し、「また上を狙える位置まで上がってきたので三役を目指したい」と、闘志を燃やした。

 現在、幕内通算99勝。区切りの100勝に王手をかけている。先月27日には、このはなアリーナで行われた静岡巡業で地元の相撲ファンに元気な姿を見せた。「大きな声援を受けてうれしかった。秋場所もいい結果を出したい」と、力を込める。

 この日は東前頭12枚目から同9枚目に番付を上げた翠富士のほか、焼津市出身の聖富士(21)、浜松市出身の鈴ノ富士(20)、富士宮市出身の宮富士(20)の伊勢ケ浜部屋「静岡勢5人衆」が顔をそろえた。知事からエールを受けた熱海富士が地元のパワーを力に変えて、新三役を目指す。

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