6月19日のプロボクシングWBO世界ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチで、王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回KO負けした佐々木尽(24)=八王子中屋=が1日、東京・八王子市の所属ジムでジムワークを再開。ジムのYouTubeチャンネルで練習を生配信した。

 佐々木はシャドーボクシング、サンドバッグ打ち、ミット打ち、スティックミットを使ったディフェンス練習などで約1時間、汗を流した。

 練習後は配信の視聴者の質問に回答。再起戦について「冬にやります。クリスマス前には、もしかしたらやるかもしれません」と明かし、「試合が決まったら人生を懸けて本気でやるので、応援よろしくお願いします」とコメントした。

 ノーマン戦後の約1か月間は「毎日、悪夢を見ていた」と言い「試合前の夢を見ていて、起きたら『終わって負けてんだ、俺』みたいな現実を知って、毎回地獄を見ている。そんな生活を送っていた」と振り返った。

 ミニマム級(47・6キロ以下)からミドル級(72・5キロ以下)までの13階級で日本人が唯一戴冠したことがない最激戦区・ウエルター級で、再び世界を目指す。「世界戦に向けての道のりはまだちょっと長いと思うので一つ一つクリアしていきたい」と話した佐々木は「今回倒されて、またボクシングができるのがうれしい。こうして復活できて、自分の夢を追えるのが幸せ。悔いのないようにやってやろうと思う」と決意を新たにした。

編集部おすすめ