尾上右近、１０月歌舞伎座「義経千本桜　吉野山」で俳優＆清元の二刀流出演「私の両面をお楽しみいただけます」
清元栄寿太夫として清元の立唄を勤める尾上右近 画像（1枚）

　歌舞伎俳優の尾上右近が、１０月の歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」（１～２１日）の「通し狂言　義経千本桜」第３部「吉野山」Ａプロ（１～９日）で、清元栄寿太夫として清元の立唄を勤めることが５日、発表された。

　「吉野山」は、満開の桜の中で繰り広げられる義経の愛妾（あいしょう）・静御前と義経の忠臣・佐藤忠信の姿を借りた狐忠信による華やかな舞踊劇。

Ａプロでは市川團子が澤瀉（おもだか）屋型で、Ｂプロでは右近が音羽屋型で狐忠信を演じる。右近はＡプロで清元栄寿太夫として清元の立唄を勤め、Ｂプロでは尾上右近として二刀流で出演する。

　右近は「團子さん勤める忠信を、私は清元節の太夫としてサポートし、盛り上げる役割を担えたらと思っています。Ａプロ、そして私が佐藤忠信実は源九郎狐を勤めるＢプロ、どちらもご覧いただいた暁には、俳優と清元節の太夫という私の両面をお楽しみいただけますので、ぜひとも歌舞伎座にお越しいただきますよう、よろしくお願いいたします」と来場を呼びかけた。

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