「9」の項で捕手の番号と書いたが、「56」もまた捕手が長くつけている。

 兵庫・滝川から81年ドラフト5位で入団した村田真一の後、87年6位で沼津学園から入った杉山直樹、92年5位(佐世保実)の村田善則、98年3位(新発田農)の加藤健と4人続けて実に27年もの間、捕手が背負ってきた。

そして、それぞれが「56」のあとに若い番号に昇格しているのも共通項だ。

 村田真は同期の高卒入団の吉村禎章が「55」から5年目に「7」に、槙原寛己が「54」から6年目に「17」に昇格していくなか、9年間「56」をつけていた。それだけに「9」に出世したときの喜びはひとしおだったと語っている。

 杉山は「71」からスタートして「89」を2年つけた後に「56」を5年。その後「22」となった。村田善も3年間の「92」の後に「56」を3年、その後「12」「40」をつけた。加藤も村田真同様、入団から「56」をつけ、最も長い10年間、背負った後「40」になった。

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