ウエスタン・リーグくふうハヤテは11日、医師免許を持つ竹内奎人投手(26)が今季限りで現役を引退すると発表した。

 「投げる医師」として、球界でも異色の経歴を持つ選手だった。

静岡高から国立の群馬大医学部に進学。準硬式野球部でプレーし昨季、くふうハヤテに入団した。入団後に医師国家試験を受験し、昨年3月に合格。プロ2年目となる今季は中継ぎとして27試合に登板し3勝1敗、防御率3・19の成績を残していた。

 今季開幕前から「今秋のドラフト会議でNPB球団の指名がなければ引退し、医学の道に専念する」と明言していた。チームを通じて「今シーズンの終了をもって引退する決断をしました。ここに至るまでいろいろな思いがありましたが、精一杯やり切ったという思いが一番です。あっという間の2年間、本当に楽しく、充実した日々でした。たくさんの応援ありがとうございました」とコメントした。

 ハヤテは主将の高橋駿内野手も引退を発表。昨季から2年連続で主将を務め、今季は45試合に出場し打率2割5分6厘だった。「今シーズン限りで現役引退を決めました。

地元静岡の球団で2年皆さんに応援して頂きプレーできた事、本当に幸せに思います!」とコメントした。

 ◆竹内 奎人(たけうち・けいと)1999年5月29日、静岡・河津町生まれ。26歳。河津南小1年から野球を始め、河津中時代は伊東シニアでプレーし3年夏にU―15W杯出場。静岡高では1年秋からベンチ入りし、2年秋に東海大会優勝。3年でセンバツ出場。181センチ、83キロ。右投右打。

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