◆JERAセ・リーグ 巨人2―3広島(11日・東京ドーム)

 広島・小園の奮闘が”3度目の正直”となって、報われた。初回2死から3戦連続の初回先制打となる3号ソロ。

9回に中村奨が勝ち越しソロを放ち、チームは3戦連続の逆転負けを免れた。ヒーローは先輩ドラ1に譲ったが、連敗を6でストップし「良かった。厳しい中ではあるけど(広島に)帰ってまた頑張りたい」と足取りも軽かった。

 希望の光を消すまいと、この日も安打を量産した。初回は、5月15日の対戦(マツダ)で同じ山崎から放って以来、4か月ぶりのアーチ。3回に中前打、7回にはライバル・泉口の前に転がして激走で遊撃内野安打をもぎ取った。9日のカード初戦に続く2戦ぶり、今季11度目の猛打賞。3戦7安打で打率は3割3厘に上昇。3連戦前は2厘差で追っていた泉口に、逆に5厘差を付け、打率リーグ1位をキープ。今季146安打で阪神・近本にも並んだ。

 新井監督は「チームもそうだけど、個人的にもハッキリと目標(首位打者)が見えている。残り試合、1打席1球もムダにすることなくやってもらいたい」と、逆転CSに小園のバットは欠かせない。

残り15試合で3位・DeNAに5ゲーム差。可能性が残されている限り、勝利につながる安打を重ねていく。(畑中 祐司)

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