◆パ・リーグ 日本ハム10―4オリックス(11日・エスコンフィールド)
2位の日本ハムが電光石火の速攻で2連勝し、首位ソフトバンクに2ゲーム差と再接近した。プロ初勝利を目指したオリックスの2年目左腕・東松(とうまつ)に初回から襲いかかり、打者一巡で7安打6得点の猛攻。
快音が止まらない。日本ハム打線が一気の攻めで、オリックス投手陣をのみ込んだ。初回先頭の野村から怒とうの5連打。この回7安打を集中、打者一巡で一挙6点を奪った。初回に6得点以上は、11得点を挙げた21年9月11日以来、ちょうど4年ぶり。新庄政権初となる初回の猛攻で、終わってみれば16安打10得点。頭部にバットが直撃し入院中の八木打撃コーチに、最高の“エール”を届けた。
9日のソフトバンク戦(エスコン)、8回に近藤が二飛に倒れた際に折れたバットが一塁ベンチへ。打球を目で追っていた八木コーチの左側頭部を直撃した。
“新庄マジック”も決まった。先発した2年目左腕・東松に対し、今季初めて野村を1番で起用。新庄監督は「きょうの打線は結構時間かかりましたね。先頭バッターが初回にああいうヒットを打ってくれると乗る」。4年前から大きく変わった打線で、唯一両方でスタメン出場した男が猛攻の口火。5点を奪った後の1死二、三塁では、ファウルになったが田宮に2ランスクイズを指示するなど、攻撃の手を緩めなかった。
敵地でオリックスに3連敗した悪い流れも断ち切り、ホームで2連勝。敗れた首位ソフトバンクに2差と迫った。