吉永小百合が主演する新作映画「「てっぺんの向こうにあなたがいる」(10月31日公開、阪本順治監督)が12日、今月19日にスペインで開幕する「第73回サン・セバスティアン国際映画祭」のオフィシャルセレクションに選出された。東京国際映画祭に続く、映画祭出品だ。

 「てっぺん―」は、吉永の124本目の映画出演作で女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した登山家・田部井淳子さんの半生が描かれる。共演は佐藤浩市天海祐希、のんら。映画祭には阪本監督、主人公の息子を演じた若葉竜也、田部井さんの息子の田部井進也氏が現地入り。日本公開に先駆け、世界初お披露目となる。

 ◇阪本順治監督のコメント 25年ぶりのサン・セバスティアン国際映画祭。今もあの美しい海や美味(おい)しい料理、人々の温かみを覚えています。「てっぺんの向こうにあなたがいる」が、自然豊かなサン・セバスティアンの地で上映されることに、格別の喜びを感じています。大自然に抱かれ、豊かな人生を希求する人々の物語だからです。皆さんの反応が楽しみです。

 ◇若葉竜也のコメント 大衆演劇から、サン・セバスティアン国際映画祭にたどり着くなんて想像もしていませんでした。世界的な映画に出たいという欲求があまりない僕は、「日本の映画」を世界にもっていく、ということに喜びを感じています。

編集部おすすめ