お笑いコンビ「麒麟」の田村裕が11日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜・深夜0時)に出演。少年時代の貧乏生活について語った。
「麒麟」は1999年に結成。第1回M-1グランプリで当時無名ながら決勝に進出し注目を集め、ブレイク。田村は2007年に、自身の貧乏時代のエピソードをまとめた「ホームレス中学生」を出版。225万部以上を売り上げ、映画やテレビドラマになった。
共働きの両親のもとに育ち、いい暮らしをしていたという田村。しかし、競馬好きの父親は借金を返済せず、母親が借金を返済するという状況が続いた。小学校5年生の頃、母親が病気で亡くなり、その生活は徐々に悪化。「お父さんが本来ならばお母さんがやっていたことをやらなあかんのに、そのまま返さへんまま借金が膨らんでいって気がついたら手に負えない状態」に陥った。
その後、中学2年生で家が差し押さえられ、父親の「解散!」の声で一家は離散。「友達が多いタイプやったので最悪なんとかなる」と考えていた田村は、「自分でなんとかする」ときょうだいを説得し、公園暮らしが始まった。
公園暮らしが始まり、兄のバイト先でご飯を貰うこともあったが、「ホンマにヤバい時は公園で葉っぱ食ったりしてました」と当時を振り返り、自身の貧乏について生まれつきではなく、「そこそこの暮らしから急に落ちる急性貧乏」と名付けた。
その後、一番仲が良かった同級生の母親の手助けで、兄・姉と再会。
そんな貧乏生活の影響が今も残っており、「おかわりが申し訳なくて。その癖が抜けなくて。おかわり自由の定食屋行ってもおかわりできなくて」と、友人宅で染み付いた遠慮が根付いていると語った。