将棋の第15期女流王座戦挑戦者決定戦が12日、東京・渋谷区の将棋会館で行われた。西山朋佳女流二冠=白玲、女流王将=が中七海女流三段に勝利し、前年に続き福間香奈女流王座=清麗、女流名人、女王、倉敷藤花、女流王位=への挑戦を決めた。
中が女流棋士に転向してからは初の対局。「苦戦を意識していたけど、なんとか最後は攻めを手にすることができて勝つことができた」と、ほっとした表情を浮かべた。福間との五番勝負については「(前期は)一方的な内容で負けてしまう将棋が多く、残念な気持ちもある。長丁場になりそうだけど、頑張っていきたい」と意気込んだ。
会見には福間も出席。この日は挑戦者決定戦を観戦し「難しい内容の将棋だったと思うけど、勝機を見いだして勝たれた印象」とコメント。前期は福間の妊娠で日程が変更された。それに伴い地方対局もなくなったが、今期は福島、山形で行われる。「地方にうかがうことも楽しみですし、対局も一生懸命頑張っていきたい」と力を込めた。