パ・リーグ 日本ハム3―7西武(12日・エスコンF)

 反撃も及ばなかった。3―7の9回2死三塁、代打・万波が二ゴロに倒れゲームセット。

大逆転を期待したエスコンの歓声がため息に変わった。日本ハム・新庄監督は「今まで見た高橋君のなかでも今日は一番よかった。あれはなかなか打てない」と西武先発・高橋に脱帽した。連勝は2で止まり、試合のなかった首位・ソフトバンクとのゲーム差は2・5に拡大。ソフトバンクの優勝マジックは1つ減って14となった。

 高橋に8回まで5安打無得点に封じられるも、9回先頭のレイエスが左翼2階席に29号ソロを放つと、そこから11日のオリックス戦(エスコン)の初回に続く2試合連続での5連打で3点を返した。3安打の郡司は「点差が開いても何かが起きそうなのが今のファイターズ。1歩間違ったら(逆転が)あるんじゃないかと思わせられたので、明日(13日)につながる」とうなずいた。

 最後に意地は見せたが、不安は残る。試合前、守護神・柳川が腰の違和感で登録を抹消。今季37登板で2勝1敗11セーブ、防御率1・02。チーム最多タイのセーブを挙げている右腕が離脱する緊急事態も発生した。

逆転Vへ残り15試合。新庄ハムの負けられない戦いは続く。(川上 晴輝)

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