歌手の奥田民生と吉川晃司による音楽ユニット「Ooochie Koochie(オーチー・コーチー)」が12日、東京・日本武道館で全国ツアーのファイナル公演を迎えた。同所には11日からの2日間で計1万8000人が集結。
夢のタッグで熱く、渋く、派手にステージを飾った。自身37回目の武道館に奥田は「ごきげんよう」とクールにあいさつ。吉川も41回目の同所公演だが、ユニットとしては初めてであることから「還暦の新人です」と目をぎらつかせ、熟練の歌とギター裁きで「GOLD」など全19曲を披露した。
2人は広島県出身で1965年生まれの同い年。以前から飲み仲間だったといい、還暦を迎える今年に入って故郷・広島をはじめ日本中を盛り上げるためユニット結成に至った。
MCでは、広島弁なまりのイントネーションで軽快なトークを披露した。カープファンの2人だが、縦じまのジャケットを着ていた吉川に奥田は「お前、まさか阪神ファン?」とニヤリ。笑いながら否定した吉川は、胸元からこんがり焼けた肌を見せ「40年歌ってきて見いだしたのは、ジャケットは素肌の上に着る」とオーラ全開でファンを魅了した。
ユニット初の全国ツアーは、7月の広島公演を皮切りに7都市を周遊。当初予定していた8公演は完走したが、既に追加公演として12月31日に再び広島へ凱旋(がいせん)することが決定している。
ひとまずの集大成となるこの日は、ユニット曲以外に奥田の「さすらい」、吉川の「LA VIE EN ROSE」などそれぞれのソロ曲も2人でパフォーマンス。