◆JERAセ・リーグ 広島9―0中日(12日・マツダスタジアム)

 中日は8月19日以来の今季ワーストタイとなる借金13となり、5位に転落した。3位のDeNAと5・5ゲーム差で、残り14試合。

CS進出争いは、さらに厳しい状況に追い込まれた。

 今季最大9点差での大敗。井上一樹監督は「(報道陣から)切り出しづらいだろうから、俺から全部話すよ」と質問を受けず、自ら語り始めた。まず「大事な試合と言っているなか、3回で6点も取られて。8、9回には応援団が『気合を入れろ、ドラゴンズ』と。そりゃ、そういう風に見えるわ」と、ファンに申し訳なさそうな表情。「今季ワーストのゲームだろう。借金は抱えているけど、そんなボロ負けの試合はやってきていない。1点が届かなかった、2点が…というのが、いつも」と認めた。

 初回に中村奨の二盗に対し、捕手の石伊が二塁へ悪送球。ピンチを広げて柳が2点を失うと、3回にも4点を奪われた。5回にも失策で2失点。

攻撃は9安打を放ったが、今季22度目の完封負けを喫した。「過保護にするつもりもないし、かばうわけでもないけど、打たれようと思って打たれていないし、刺そうと思って二塁に投げている。でも、それで点数が入ってしまっているのは現実。あとは10本近く打って0点。拙攻も反省しないと。きょうは全部だ。走攻守、投も全部」と指揮官。3分弱の“一人語り”で「ワースト」と4度も口にした。

 東京から移動後の試合で、13日はデーゲーム。中盤以降は大半の選手を代え、次戦に備えた。「コーチ陣に言ったのは『こういう試合の次の日。あした引きずらず、どうパフォーマンスを出せるか意識させなさい』と。

残り試合も少ないけど、どう巻き返すか。きょうはワーストのゲーム。あした、どういう形を見せるか」と球場を後にした。

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