◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(13日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が13日(日本時間14日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場。一挙5得点で逆転し、なおも5回2回二塁で迎えた第4打席は申告敬遠で歩かされた。

前日から2試合で3度目の敬遠に球場は騒然となったが、続くベッツが中前適時打でこの回6点目が入った。

 ジ軍先発はエース右腕・ウェブだった。初回先頭の第1打席では遊撃内野安打を放ち、18試合連続出塁。3番フリーマンの左翼線適時打で先制のホームを踏んだ。そして、3点を追う3回先頭だった。2球目の92・1マイル(約148・2キロ)シンカーが真ん中付近に来たところを見逃さなかった。打球速度114・8マイル(約184・8キロ)、角度25度、飛距離454フィート(約138・4メートル)でバックスクリーンに飛び込んだ。5試合ぶりの49号ソロの飛距離は今季自己&球団最長の特大アーチ。史上6人目の2年連続50本塁打に王手をかけた。

 4回2死一塁の第3打席は見逃し三振。フルカウントからの6球目は外角高めの直球で大谷は判定に不服な様子だった。

 10日(同11日)に地区優勝マジックが再点灯したド軍はこの日が10連戦の2戦目。

オラクルパークといえば、右翼場外の海に飛び込む「スプラッシュヒット」が有名だ。大谷は今年7月11日(同12日)にウェブから日本人選手では初の名物場外アーチをマークした。同ヒットとして認定されるのはジ軍選手のみで、他球団の選手は“参考記録”となるが、年間2発目となれば00年の開業以降、ビジター選手では23年のJ・スウィンスキー(パイレーツ)以来3人目の快挙になる。

 チームはワールドシリーズ連覇に向け、レギュラーシーズン残り15試合。12日(同13日)終了時点で同地区2位のパドレスとは2・5ゲーム差となっており、地区優勝マジック「12」となっている。3位ジャイアンツとは7ゲーム差だが、直接対決がこの日を含めて6試合と気が抜けない。

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