◆JERA セ・リーグ DeNA9―7巨人(14日・横浜スタジアム)
巨人・平内龍太投手が初回無死満塁から緊急リリーフで力投。最速153キロの直球と140キロ台中盤の落ち球を軸に2、3回は無失点に封じて一時逆転を呼び込んだ。
初回わずか12球で赤星が続投不可となり、ブルペンの電話が鳴った。「本当に突然で。急いでユニホームを着直してキャッチボールをし始めたら、監督が(球審に交代を伝えに)出ていて。とりあえず座ってもらって5、6球ぐらいキャッチボールしてから行きました」。万全の準備はできなかったが「『行け』と言われたら最後は気持ちだと思っている。今、そういうポジションにいるわけなので」と腹をくくった。
「(赤星)優志もああなりたくてなったわけじゃない。優志なりの理由があって、頑張った結果ああなってしまったと思う。優志が1人で投げてリリーフが休める日もある。チームですし、そこはお互い助け合わないといけないところ」と一気にギアを上げた。全ての塁が埋まった状況で登場し、無死満塁からまずは4番のオースティンを二ゴロ併殺。
ロング救援を任される中、球数30を超えた4回に「球の動きが悪くなった。疲れている中で同じ感覚で投げてしまったので反省」とDeNA打線につかまった。ピンチで3番手・石川にバトンタッチしたことも自ら反省し「(今季は)特に接戦が多くて勝ちパターンの同じ人ばかり投げている。こういう日こそ、僕とかがイニングを投げて(他の投手を)投げさせないようにできたらと。それも、仕事だと思うので」と悔しさをにじませていた。