◆米大リーグ ジャイアンツ2―10ドジャース(14日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が14日(日本時間15日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・DH」で出場。史上6人目の2年連続50本塁打は次戦以降に持ち越しとなったが、9回に幸運な安打で今季最長タイの19試合連続出塁、自己最多の135得点目をマーク。

地区優勝マジック「10」としたチームの大勝に貢献した。15日(同16日)からは本塁打王を争うシュワバー(フィリーズ)と本拠地で直接対決に臨む。

 大渋滞のマッコビー湾に“お宝”は飛んでこなかった。オラクルパークでは右翼場外の海に飛び込む「スプラッシュヒット」が有名。場外弾をキャッチしようと、ボートに乗って待ち構えている人たちは名物となっている。この日は気温21度ほど。晴れた日曜日のデーゲームということもあったが、中には空から大谷の50号記念球が降ってくるのを待っていた人もいたのだろう。一帯は100隻にも迫るボートや船で埋め尽くされていた。

 13日(同14日)には今季球団最長となる飛距離約138・4メートルの49号特大ソロを放ち、史上6人目の2年連続50号に王手をかけていた。7回に中堅への大飛球も飛距離384フィート(約117メートル)とフェンスオーバーには約2・2メートル足りず、お預けとなった。

 しかし、5打席凡退で迎えた7点リードの9回先頭。初球を打ち上げたが、遊撃と中堅の間に打球が落ちるポテンヒット(中前打)。

今季最長タイの19試合連続出塁とし、2死一、二塁からエドマンの適時打で生還した。「50―50」を達成した昨季を上回る135得点目。「1番を打っている以上、打点以上に大事」という数字でキャリアハイを更新した。

 チームは2戦連続2ケタ得点。同地区2位のパドレスとの2・5ゲーム差を守り、地区優勝マジックは1つ減って「10」となった。15日(同16日)からは本拠地で強豪フィリーズと3試合。3本差で本塁打王を争うシュワバーと直接対決となる。ライバルに力を示し、ポストシーズンに弾みをつけたい。(中村 晃大)

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