パ・リーグ 楽天5x―4ロッテ(15日・楽天モバイル)

 延長12回に8番手で登板したドラ4ルーキー右腕の楽天・江原雅裕投手が、1死一、二塁とピンチを作りながら代打・藤岡を遊ゴロ併殺打に仕留めて1回無失点。「しっかり投げるだけと思ってマウンドに上がった。

いつも通りランナーを出しながら(失点)ゼロで帰って来られた」と振り返った。12回裏に小郷の球団通算2000本塁打のメモリアル弾でサヨナラ勝ちし、今季24試合目の登板でプロ初勝利を手にした。ここまで敗戦処理などでの出番が多く、同点での登板に「いつもより緊張していました」。ピンチを招きながら鈴木大や村林ら先輩野手から声がけをもらい、「いいタイミングで声をかけてくださっているので助かっています。すごく力になった」と感謝した。初勝利の記念球は、球団通算2000号の記念球でもある。「小郷さんとの話し合いですね。自分の手元に届くことを祈っています」と笑顔で話した。

 日鉄ステンレスからドラフト4位で今季入団。150キロを超える直球を武器に開幕1軍入りした。その後2度の2軍落ちを経験しながら、シーズン終盤の8月22日に再昇格した。この日の試合後には初のお立ち台も経験。

「初めて見る景色ですごく良かった。また立ちたいなと思いました」と活躍を誓った右腕が、どんな場面でも好投してCS圏内を目指すチームの力になる。

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