東京六大学野球秋季リーグ戦第1週第3日▽慶大6―1法大(15日・神宮)

 慶大が法大に勝利し、1勝1敗1分けで4回戦へ持ち込んだ。

 同点で迎えた6回に2点を勝ち越し、なおも2死二塁。

今季からベンチ入りを果たし、5回の守備から途中出場していた一宮知樹右翼手(1年=八千代松陰)がリーグ戦初安打初本塁打となる2ランを放った。「自分のスイングでいい結果につながったことがよかった」と笑顔を見せた。

 一般入試で慶大の門をたたいた努力家だ。「慶応に行きたい」と中学時代から憧れを持ち、高校受験で慶応を受けるも不合格。八千代松陰に進学した後も思いは変わらず、部活動引退後に毎日9~10時間の猛勉強を重ね、願いをかなえた。憧れの「KEIO」ユニホームに袖を通し「このユニホームを着られていること自体がとてもうれしい」と目を輝かせた。

 千葉市生まれ。佐倉シニアでは巨人・石塚裕惺内野手(19)とチームメートで、3年間をともに過ごした。14日のDeNA戦でプロ初出場を果たしたことに対して特に連絡をすることはなかったが、「佐倉の時からあいつにはかなわないなと思っていた。憧れる部分もありますし、自分も刺激されて頑張らなきゃ」とライバルの活躍を励みにしている。

 堀井哲也監督も「攻守にアグレッシブ」と期待を寄せる1年生。新たに加わった若き血が、慶大を頂点へ押し上げる。

(北村 優衣)

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