◆プランスドランジュ賞・仏G3(9月14日、パリロンシャン競馬場・芝2000メートル、重)

 プランスドランジュ賞・仏G3(芝2000メートル)は14日、パリロンシャン競馬場で7頭立てで行われ、凱旋門賞の前哨戦として参戦し、北村友一騎手(38)=栗東・フリー=が騎乗したクロワデュノールは好位追走から抜け出し、海外初戦を白星発進で決めた。

 最後の直線、鞍上が追い出し、右ステッキを入れると外によれた。

休み明け、さらに異国の地での重馬場というコンディションで、いつもよりも反応は鈍かった。北村友は「頑張ろうという気持ちはあるけど、まだ体がゆとりがあって、ついてこなかったのもあったと思います」と振り返った。それでも、スローペースや高低差あるコースに対応し、2着のダリズを短頭差抑えて勝ち切った。

 斉藤崇調教師も「なかなか動きの方が良くなってこなかった。本当に前哨戦っていう感じの仕上がりしかできてなかった」と不安を抱えたなかでの勝利に、安どの表情を浮かべた。

 ダービーの前に、皐月賞を使った効果で大幅な上昇が見られたように、本番に向けて、パフォーマンスは上がるはずだ。「これで良くなってきて、ダービーぐらいの感じで使えれば、十分チャンスはあるんじゃないかなと思います」とトレーナーはうなずいた。

 主戦も「コンディションをあと2段階くらい上げていけたらいいなと思います」と手応えをつかんだ。この日の全てが糧になる。日本期待のエースが、本番に向けてまずは第一関門をクリアした。

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