◆JERA セ・リーグ DeNA3―0巨人(15日・横浜)
ついに、8月2日以来44日ぶりの2位浮上だ。3点リードの9回2死一、三塁。
思い出の人に投げ勝った。ブルージェイズ在籍時の19年9月13日(現地時間)、メジャー昇格後、本拠地初登板で投げ合ったのがヤンキースの田中将だった。両者勝敗がつかなかったものの、6年の時を経て日本で再戦。白星をつかんだヤンキースファンの背番号69は「本当に楽しかった。時を経てまた日本で投げ合う瞬間は格別でした」。150キロ中盤の直球にカットボール、ツーシームを織り交ぜ来日最多の11K。球団の助っ人で巨人相手の完封&2ケタKは初。快投で成長した姿を見せつけた。
本拠地CS開催も見えてきた。順位は入れ替わったが巨人とはCSで再び相まみえる可能性も高い。ケイは同戦で今季5試合、2勝1敗、防御率2・12。この日の投球で嫌なイメージを与えたはずだ。三浦監督は「優勝がなくなった時点でそこ(2位)を目指してきた。順位が変わったからといって、まだ終わったわけじゃない。決まったわけでもない。変わらずにやっていきたい」。勝ってかぶとの緒を締めたDeNAが2位死守に全てをかける。(太田 和樹)