◆札幌六大学野球秋季リーグ戦第2節第1日 北海学園大2―1札幌国際大(16日、札幌モエレ沼公園野球場)

 6月の全日本大学選手権8強で、リーグ戦春秋連覇を狙う北海学園大が2―1で札幌国際大を下し、後半戦の第2節を白星発進。最速148キロ左腕・木村駿太(4年=札幌国際情報)が6回4安打無失点と試合を作った。

 1勝差で首位・札幌大を追う北海学園大が、接戦をものにした。同点の8回2死三塁から相手投手の暴投で勝ち越すと、4投手の継投でリードを守り切りゲームセット。島崎圭介監督(54)は「うちはついていくしかない。先は見ていない。今日も1つ、また次も1つ。それしかない」と勝利の余韻に浸ることなく、気を引き締めていた。

 先発マウンドに上がったのは、強力投手陣でエースを担う木村。全日本大学選手権で148キロを計測した左腕は「思い描いている投球ではない。バットに当てられる場面が多くて、三振をもっととれていれば楽に試合を進められる。そういう部分でまだまだ」と言いながらも、粘りの投球を続けた。毎回走者を背負ったが、最速145キロを計測した直球に変化球も交え、三塁を踏ませない投球で6回0封。「100球前後」(島崎監督)の予定通り、94球でマウンドを降りた。

 今秋登板のない最速159キロ右腕・工藤泰己(4年=北海)がコンディション不良から復帰し、この日4試合ぶりにベンチ入り。チームにとって頼もしい戦力が帰ってきた。工藤同様にプロ志望届を提出予定の木村は「1節は先発だけだったけど、工藤も加わってきたので途中から投げることもあると思う。どの試合も投げられるように準備したい」。残り4戦の舞台は大和ハウスプレミストドーム。フル回転で、ドーム決戦での逆転優勝に導く。

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