◆米大リーグ ドジャース5―6フィリーズ=延長10回=(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースが東地区首位のフィリーズとの接戦を落とした。地区優勝マジックは「10」のまま。
ドジャースは1点を追う9回。守護神デュランからパヘスが同点ソロを放ったが、延長10回にトライネンがリアルミュートに決勝犠飛を献上した。
フィリーズの先発はR・スアレス投手(30)。昨季に続いて今季も試合前の時点で12勝を挙げている左腕で、大谷にとっては初対戦の難敵だった。初回先頭の第1打席は見逃し三振。しかし、3回1死三塁の第2打席では四球を選び、今季最長となる連続試合出塁を「20」に伸ばした。5回1死一塁の第3打席では一塁の横を抜く二塁打で3試合連続安打とした。
現地9月15日は通算3000安打しながら、1972年の大みそかに飛行機が墜落して亡くなった名選手をたたえる「ロベルト・クレメンテ・デー」。選手は胸にクレメンテの背番号21の記念パッチをつけて出場した。
試合は1―1の5回にド軍がマンシーの18号ソロなどで2点を勝ち越し。しかし、7回に3番手左腕ドライヤーがウィルソンに逆転2ランを浴びた。その裏、ドジャースはベッツが19号ソロで同点。しかし、8回にベシアがハーパーに一時勝ち越しの27号ソロを被弾した。強豪同士のポストシーズン前哨戦は終盤に一気に試合が動く展開となった。
この日から3試合を戦うフィリーズには大谷と本塁打王を争うシュワバーが君臨する。今季は球宴MVPにも輝いた大砲は8月28日(同29日)に1試合4発という離れ業を見せ、今月9日(同10日)にはリーグ最速で50号到達。この日の初回には3戦連発となる53号ソロを放ち、2位大谷には再び4本差をつけて独走態勢に入った。大谷は中10日で16日(同17日)には二刀流出場の予定。
また、現在ナ・リーグ西地区首位のド軍だが、リーグ全体で見ると勝率3位。このままでは地区優勝しても、ポストシーズンは地区シリーズではなくワイルドカードシリーズからの参戦となる。東地区首位で勝率リーグ2位のフィリーズをたたけば、地区シリーズからの参加も見えてくるが、カード初戦は敗れた。