◆米大リーグ ドジャース5―6フィリーズ=延長10回=(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 地区Vマジック「1」としていたフィリーズが、ドジャース3連戦初戦で延長にもつれ込む接戦を制し、今季一番乗りでナ・リーグ東地区2連覇を飾った。試合後には歓喜のシャンパンファイトを実施。

3試合連続のリーグトップ53号を放ち、キング争いではドジャース・大谷翔平投手(31)に再び4本差をつけたK・シュワバー外野手(32)は、「まだやるべきことはたくさんある。だが、こうした瞬間は楽しむべきだ。これはよく起こることではない。地区優勝を果たし、プレーオフに進出する、その喜びを味わうべきだ。そして、これからさらに戦い続けなければならない」と勝利の美酒に酔いしれた。

 この日は初回1死で迎えた1打席目に、オープナー起用された救援左腕バンダの外角スライダーを片手一本ではじき返すと、打球は右中間スタンドに吸い込まれた。シュワバーの3戦連発53号で幸先よく先制すると、一時は逆転を許したが、7回には一挙3得点で再逆転。その後も2度追いつかれたが、最後は延長10回にリアルミュートの右犠飛が決勝点となった。

 すでにポストシーズン進出を決定していたフィ軍は、この日の勝利で90勝61敗。球団としては、13年ぶりに制覇した24年に続き13度目の地区優勝となった。歓喜のシャンパンファイトに、シュワバーは「自分たちは今年、本当に素晴らしい仕事をしてきたと感じているのである。大きなけがが数多くあったが、次の人がやるという意識を持ち続けてきた。

多くの選手が次々と離脱したが、代わりに出てきた選手たちはすぐに役割を果たし、結果を残してきた。すべての選手に大きな賛辞を送りたい。全員がその祝福に値する。この祝勝は当然のものだ。感謝しているよ」とナインに感謝を込めた。

編集部おすすめ