◆JERAセ・リーグ 阪神4―0DeNA(19日・甲子園

 この男の季節がやってきた。2点リードの5回2死、阪神・森下は山崎の低め直球を完璧に捉えた。

「ランナーもいなかったので思い切っていこうと。しっかり自分のスイングで捉えることができた」。左中間スタンドに飛び込む一発。自己最多をさらに更新する23号ソロで、貴重な追加点を呼び込んだ。

 この回から登板したリリーフ右腕から一発。「あまり対戦経験がない中で、その(一球)前にフォークを見られたので、ある程度軌道は予測しながらいった」と胸を張った。これで9月は54打数21安打で打率3割8分9厘と絶好調。15日・中日戦(甲子園)を除き、15戦中14試合でHランプをともす。「日々の修正とか、そういうのも含めて調子うんぬんで片付けないようにします」と満足はしない。

 昨年も9月は打率3割2分1厘と結果を残した。まだまだ残暑は続くが「夏バテしない」という主砲の得意な時期と言っていい。チームは今月2度目の4連勝。

残り8戦、ポストシーズンへ向け、頼れる男が本領を発揮している。(直川 響)

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