◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、本拠地・フィリーズ戦に「1番・DH」で先発出場。3打席凡退で迎えた8回に2試合連発の51号ソロを放った。

 3―0の8回先頭。フィリーズ先発左腕・ルサルドの6球目、88・9マイル(約143・1キロ)スイーパーを完璧に捉えた。打球速度107・8マイル(約173・5キロ)、打球角度32度、飛距離408フィート(約124・4メートル)。打った瞬間に本拠地は大歓声に包まれ、白球はセンター右のスタンドに着弾した。

 3年連続の本塁打王に向けては、9日(同10日)にリーグ最速で50号に到達したライバルのシュワバーが15日(同16日)に2位の大谷の目の前で3戦連発となる53号を放ち、一時は4本差としていたが、大谷が2戦連発で2本差と直接対決で距離を縮めた。今季最長の連続試合出塁は「22」に伸び、キャリアハイをさらに更新する137得点目をマークした。

 前日16日(同17日)の同戦では二刀流出場。初回に初対戦のシュワバーに対して初球からメジャー自己最速タイの101・7マイル(約163・7キロ)直球を投げ込み、最後はスライダーで見逃し三振に斬った。続くハーパーには四球を与えたが、結局5回まで投げて許した走者はこの1人だけ。予定のイニングを無安打無失点、68球で投げ切った。

 投手として圧巻の投球を見せると、今度は打者でも魅せた。リリーフ陣が逆転を許し、2点を追う展開となった8回先頭。

ロバートソンのカットボールを捉えると、打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、打球角度37度で高々と舞い上がった白球は飛距離430フィート(約131・1メートル)で右翼の敵軍ブルペンに飛び込んだ。3試合ぶりの50号ソロで2年連続となる大台到達。B・ルース(ヤンキース)らに肩を並べた。54奪三振と合わせて、前人未到の「50―50」(50本塁打&50K)を成し遂げた。

 ◇大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年 7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 51本

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