◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、本拠地・フィリーズ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。史上6人目の2年連続50本塁打達成から一夜明け、3年連続本塁打王に向けてリーグトップのシュワバーと直接対決第3ラウンドに臨む。

 チームは現在、救援陣が苦しい投球が続いている。23年9月の右肘手術から今年6月に投手としても復帰した大谷は、ポストシーズンでも先発起用が基本線となるが、球団内ではリリーフで起用する案も議論されている。16日(同17日)には本人が「選手として、どこでも行けと言われた時にその対応ができる準備をまずはしたい。マウンドでもそうですし、もしかしたら外野も。救援でいくということはその後のことも考えると、外野の守備に就かないといけない状況があったりすると思うので」と話していた。

 大谷の“三刀流”に関して、この日の試合前会見でロバーツ監督は「正直、それはかなり難しい。翔平が称賛すべき姿勢を見せてくれているのは確かだが、外野を守りつつ投げるとなると、DHの調整や他の選手の起用などの問題が多すぎる。ただ、その発想を口にしてくれる彼の姿勢は本当に好きだ」と否定的な見解を示した。

 記者から「ポストシーズンでの起用法は先発で5~6回を投げるのと、リリーフで短いイニングを任せるのはどちらがいいと考えているか」と問われた指揮官は「とても難しい問題だ。現時点では答えは持っていない。これから話し合うことになる。ただ一つ言えるのは、翔平をこれまで先発登板させる際は、7日、8日、9日、10日といった間隔を空けてきたということだ。

投げられなかった昨年を経て、今年は慎重にやってきた選手をリリーフに回すのは現実的に考えても難しいと思う。彼は非常に几帳面で、規則正しいルーチンを大事にする選手だが、リリーフはそれとは正反対だ。だから、そこにはリスクが伴う。ここまで大切に管理してきた選手だし、実際どうなるかはまだ分からない」と話した。

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