◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が19日(日本時間20日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2試合ぶりの本塁打となる52号逆転3ランを放った。試合開始前の時点で本塁打王を争うフィリーズのカイル・シュワバー外野手(32)とは2本差。
1、2打席目は中飛、中直に倒れた大谷。1点を追う5回2死一、三塁の3打席目はカウント2―2からこれまで本塁打を放っていなかった元サイ・ヤング賞左腕のレイの95・5マイル(約153・7キロ)直球を逆方向にはじき返すと、左翼ポール際へ52号の逆転3ランが飛び込んでいった。この日は1打席目から全10球が直球だったが、10球目にようやく捉えた。
大谷は、本塁打王を争うシュワバーの所属するフィリーズとの15~17日(同16~18日)の3連戦で、初戦にシュワバーに53号を見せつけられたが、大谷も負けじと2、3戦目に50、51号と2戦連発。この試合を含めてレギュラーシーズンも残り9試合となり、本塁打王争いも佳境となる中で、直近4試合で3本塁打と勢いに乗っている。
この日は、前日18日(同19日)に今季限りで現役を引退することを発表したクレイトン・カーショー投手(37)のレギュラーシーズン本拠地最終登板。ドジャース一筋18年で通算222勝のカーショーの姿に大谷は8月には「登板日に集中しているところを見ると、この集中力を長い年月続けていくというのは大変なことだと思いますし、その中で素晴らしい成績を残すことは尊敬に値する。本当に毎日見ていて勉強になることばかり」と思いを口にしていた。エンゼルス時代には11打数無安打と抑え込まれて、実力を知っているからこそ憧れていた存在。本拠地最終登板の試合で花を添えるアーチを描いた。
チーム153試合目での52号は、55・1発ペース。2年連続本塁打王に輝いた自己最多だった昨季の54本までも残り2本と迫った。シーズンも佳境で、地区優勝へのマジックを「5」として、ポストシーズン進出マジックは「1」と王手をかけている中で、大谷もラストスパートをかけている。
◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)
▽18年 22本
▽19年 18本
▽20年 7本
▽21年 46本
▽22年 34本
▽23年 44本★
▽24年 54本★
▽25年 52本