◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が19日(日本時間20日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打席目は空振り三振で、2打席連続弾とはならなかった。

 ジャイアンツの先発はロビー・レイ投手(33)。

ブルージェイズ時代の21年にはサイ・ヤング賞にも輝いた実績を持つ通算88勝の左腕で、今季も11勝(7敗)を挙げている。大谷は過去17打数4安打の打率2割3分5厘で本塁打、打点はなし。14日(同15日)に敵地で対戦した際にも2三振を喫するなど3打数無安打に抑え込まれた。

 先発のカーショーが1回表にまさかの先頭弾を被弾。1点を追う初回先頭の大谷の1打席目は直球2球で追い込まれ、3球目の直球をはじき返すも中飛に倒れた。3回にロハスの7号ソロで追いつくも、3回にフローレスに適時打を許して再び1点差。1点を追う3回1死走者なしで迎えた大谷の2打席目は中直に倒れた。

 それでも1点を追う5回2死一、二塁の3打席目。レイの95・5マイル(約153・7キロ)直球を逆方向にはじき返すと、左翼ポール際へ2試合ぶりのアーチとなる52号の逆転3ランが飛び込んでいった。5回途中2失点で降板したカーショーの負けを消す一発にもなった。本塁打リーグトップのシュワバー(フィリーズ)に1本差と迫り、今季最長を更新する24試合連続出塁にもなった。

 前日18日(同19日)の本拠地・ジャイアンツ4連戦初戦は、両軍無得点の6回に大谷の二塁打などでチャンスを作ると2点を先制して逃げ切って2連勝。

試合前にパドレスが敗れたため4年連続の地区優勝へのマジックを「5」とし、13年連続のポストシーズン進出へは王手をかけた。大谷の3戦連発52号は出なかったが、2本の二塁打を放って23試合連続出塁と存在感を見せた。

 ドジャースの先発はカーショー。前日18日(同19日)には今季限りでの現役引退を発表し、この日がレギュラーシーズンでの本拠地最終登板だ。通算222勝の37歳左腕で、昨季は2勝と苦しんだが、今季はここまで山本に次ぐチーム2位の10勝(2敗)とチームに欠かせない存在だ。チーム一筋18年のレジェンドへ試合前から大声援が送られたが、1回表には先頭のラモスに先頭弾を浴びるまさかの立ち上がりとなったが踏ん張って、5回途中4安打2失点で、降板時には本拠地のファンからはスタンディングオーベーションで拍手が鳴り止まなかった。

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