◆世界陸上 第8日(20日、国立競技場)

 男子20キロ競歩で、初出場の吉川絢斗(サンベルクス)は、1時間19分46秒で7位入賞を果たした。

 序盤に先頭集団から遅れたものの、自分のペースを守り徐々に順位を上げた。

前を行く丸尾知司(愛知製鋼)を抜くと、トップを歩いていた山西利和(愛知製鋼)が警告3度でペナルティーゾーンに2分間待機となり、日本勢トップに立ち、7位でゴールに飛び込んだ。吉川は「メダルを目指していたところもあるので、そこはすごく悔しいんですけど、後ろからいって後半勝負するってところをうまくはめることができて、最低限、入賞できて良かったかなと思います」と振り返った。

 今年の日本選手権3位。金メダリストの山西、ベテラン丸尾の陰に隠れてきたが、大舞台で日本勢のトップ。「今回は後ろから行く作戦でいったけど、最初から上位の集団についてペース変動に耐える力が必要かなと思う。そういう変動のとろこだったり、最後のスパートのところはまだ足りないのかなと思いました。今回の経験を将来的にはオリンピックのメダルってところを目指してつなげていきたいし、今回の反省点を普段の練習に落とし込んで力をつけていきたい」。初の大舞台で大仕事をやってのけた第3の男は、まだまだ強くなる。

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