9月20日の阪神8R・野路菊S(2歳オープン、芝1600メートル=6頭立て)は、単勝1・8倍の断然人気を集めたアランカール(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父エピファネイア)がデビュー2連勝でオープン初勝利を挙げた。勝ち時計は1分33秒5(良)。

 最後方でじっくりと進め、4角手前からスムーズに外へ。追い出されるとじわじわと脚を伸ばしていたが、直線半ばで入った左ステッキを合図に瞬時にギアを上げた。上がり最速33秒3であっという間に抜け出して、2着に3馬身半差。母に2016年のオークスなど重賞3勝を挙げたシンハライトを持つ良血が、過去10年で7頭の重賞馬を輩出している出世レースを制した。北村友一騎手は「追い切りに乗せていただいて、瞬発力、反応の良さというのが新馬の時よりも出てきたなという感触を持っていました。後ろからでもこの馬の脚さえ使えれば勝負になると思っていましたし、実際に強い勝ち方をしてくれました」と高く評価した。

 斉藤崇調教師は「今日に関しては口向きの難しいところを見せることなく、上手に競馬ができていました。前回よりも明らかにペースが速くなったなかで、あんな風についていけたのは良かったと思います」と収穫を口にし、「(競馬を)教えていくつもりでやっていって、来年につながる競馬ができれば」と先を見据えた。今後は放牧に出される予定。

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