◆JERAセ・リーグ 中日―ヤクルト(20日・バンテリンドーム)
今季限りで現役を引退する中日・祖父江大輔投手が、引退試合に登板した。3―0の8回に登板。
鋭い眼光で捕手のミットを見つめた。初球は145キロ直球が高めに外れてボール。2球目の145キロ直球でカウントを1―1とすると、最後は外角低めの変化球を中前に運ばれた。一瞬、苦笑いを浮かべたが、自らを納得させるように小さくうなずいた。マウンドまで交代を告げに来た井上監督と熱く抱擁。スタンドからの大拍手に笑顔で応えると、持っていたボールをスタンドに投げ込んだ。
この日の練習では、全選手がオリジナルTシャツを着用。球場の通路には、広島の栗林や、元チームメートでナショナルズの小笠原らから贈られた花束が並べられた。