パ・リーグ ソフトバンク4―5オリックス(20日・みずほペイペイドーム)

 極上の火消しで存在価値を証明した。オリックス・山崎が「期待に応えられて良かったです」と息を吐いた。

ペルドモが残した8回無死満塁の大ピンチで出番。空振り三振、中飛で2死とし、最後は周東から外角直球で見逃し三振を奪った。

 23年のリーグ優勝時に胴上げ投手。昨年は7試合の登板に終わり、今季も3度の登録抹消を経験した。8月の降格時には岸田監督が「やるべきことを絞ろう」と提案。投球動画を2人でチェックした。好調時と見比べ、課題と決めたのは股関節。左足を上げた始動時に「ハマるポジション」を探し、反復練習した。

 常時150キロ超えの速球が復活。13日に再登録後は3試合で無失点、1勝1ホールドと上昇中だ。剛腕の好リリーフが流れをつくり、9回に2点を勝ち越し。みずほペイペイで今季初勝利を挙げ、昨年7月から続いていた同球場での連敗(1分けを含む)も13で止めた。

岸田監督も「本当にあれで勝ったというか、素晴らしい投球だった」と称賛。本当の輝きを取り戻すのも、時間の問題だ。(長田 亨)

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