◆JERA セ・リーグ 巨人3―1広島(20日・東京ドーム)

 阿部監督は先も見据えて小刻みに継投した。3―1の7回、この回から登板の中川が先頭・小園を3球で左飛に抑えるとベンチを出た。

打者1人を1球で抑えた前日19日から連投の左腕に「3連投するために代わってくれ」と、マウンドで声をかけ、船迫への交代を告げた。「明日のこともあるので代えた。3連投してほしいので」と21日の中日戦も視野に入れ、左対左のワンポイントで少ない球数にとどめた。

 チームは10試合ぶりに先制。8回は大勢、9回はマルティネスがともに連投して逃げ切った。今季は7回終了時にリードしていれば49勝2敗と勝ちパターンは鉄壁。リリーフ陣は原則3連投は避けてきたが、変則5連戦の最終戦の21日に向け「故障につなげたくはないけど、何とかチームのために頑張ってくれればうれしい」と“タイマル”の今季初3連投も示唆した。

 連勝で貯金1とし、2位DeNAと1差の3位。CS本拠地開催をかけた2位争いは激戦だ。「ファンの皆さんも東京ドームで(CS)やるのを望んでいるでしょうから。何とか期待に応えられるように」。残り7試合。

ギアをさらに上げる。(片岡 優帆)

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