◆フィギュアスケート 東京選手権 第2日(20日、東京・辰巳アイスアリーナ)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)が133・83点をマークし、合計200・83点で優勝した。前週のチャレンジャーシリーズ、ロンバルディア杯(イタリア)から連戦となったが、ルッツ―トウループの連続3回転ジャンプを着氷させるなど、点数を重ねた。
2本目に挑んだ4回転トウループは転倒。SPから「浮くリンク」と話していた通り、この日も空中に浮く感覚があったという。「『これはいいぞ』と思ったんですけど、あと一歩降りきれなかったのは空中が良かっただけに悔しい」と唇をかんだが、徐々に4回転の質も上がってきていると表情は明るい。
連戦の中でも高得点を出せた要因に、メンタルの安定を挙げた。2年前からメンタルトレーニングに取り組み、焦らないマインドを作り上げた。連戦の中で帰国後は満足いく練習も行なえず、どうなるかわからない不安もあったという。そんな中でも結果に結びつけ、「どうなるかわからないからこそ、一つ一つに集中しようというマインドになれるようになってきたのが今までと全然違う」と成長を実感していた。
来年2月にミラノ・コルティナ五輪を控える今季。好調のままグランプリシリーズに向かうこととなりそうだ。第一の目標に愛知で開催されるグランプリファイナル出場を掲げ、最大のターゲットは五輪代表だと意気込む。「本当にオリンピックに行くことが一番の目標。