◆ 第34回北海道支部 秋季リーグ戦 第2節 苫小牧ボーイズ13―4とかち道東ボーイズ(20日、岩見沢市栗沢球場ほか)
リーグ戦4試合が行われ、苫小牧ボーイズが2連勝を飾った。とかち道東ボーイズ戦は3―3の4回1死一塁から、渋木舞音(まおと)右翼手(2年)が左中間へ決勝のランニング2ランを放ち、13―4の6回コールド勝ちを呼び込んだ。
3―3の4回1死一塁、真ん中直球を捉えた渋木の打球が左中間を抜けていった。迷うことなく本塁まで駆け抜けた自身今季初本塁打となる決勝のランニング2ランは、15日の試合から数えて6打席目で出た初安打。「他の打席は詰まっていたけど、久しぶりに感触が良かった」と振り返った。
昨冬に続き、7月に左肘じん帯の炎症を起こした。仲間と離れて外野を走り、ノックも捕球のみの時期が3週間、続いた。全日本選手権の道地区大会はベンチ外となり「きつかった」と思い返すが「復帰後にどうしていくかを考えてきた」。戦力となる時を信じて備えてきた努力が結実し、今大会、右翼の定位置を初めてつかみ取った。
高橋輝昭監督(53)が「ボールの見極めができるようになればまだまだ打てる」と素質を評価して3番に置いた期待に応える好結果。それでも渋木は「1試合目でけん制死になる、とんでもないミスをしたので。取り戻せるように頑張らないと」と気を引き締めた。連勝発進も感じる課題は「小さいミスが多いこと」。
〇…とかち道東ボーイズは9人で2試合を戦い抜いた。試合当日の20日朝、選手11人の中の主力2人が体調不良を訴え、ベンチ入りできなかった。ぎりぎりの人数でダブルヘッダーを戦う苦しい状況の中も、1試合目の苫小牧戦では1回表に先制されながらその裏に3点を取って逆転するなど、奮闘。2連敗スタートとはなったが、大畑空翔主将(2年)が「ミスしても声を掛け合って盛り上げることはできた」と話したように、貫いた前向きな姿勢は次戦以降につなげていく。