◆第29回シリウスS・G3(9月27日、阪神・ダート2000メートル)

 テーオーパスワード(牡4歳、栗東・高柳大輔厩舎、父コパノリッキー)が、重賞初勝利へ視界良好だ。

 前走の名古屋城S・リステッドは、オープンに再昇級しての初戦ながら完勝だった。

インの中団で脚をためる形。直線に向くと、猛然と脚を伸ばし続けた。残り1ハロンで先頭に立つと瞬時に後続を突き放し、2着に3馬身差をつけゴール。松山弘平騎手も「さすがだなという感じでした」と高く評価していた。

 7か月ぶりの復帰戦でも十分に仕上がっていたが、今回はさらなる上積みが見込める。18日の1週前追い切りは、栗東・坂路で51秒9―11秒9とシャープな動きを披露した。昨年のケンタッキーダービーで5着。まだ4歳で今回がキャリア7戦目と、能力は底を見せていない。楽しみな国内重賞初挑戦だ。(水納 愛美)

編集部おすすめ