◆関西学生アメフト▽第3節 関学大41-17近大(21日、神戸ユニバー記念競技場)
リーグ7連覇と2季ぶりの学生日本一を目指す関学大は、近大を41―17で破り、開幕3連勝を決めた。前半は14―14と苦戦したが、今季初スタメンのQB星野秀太(4年)=足立学園=が、第3クオーター(Q)にタッチダウン(TD)パスを決めるなど、けん引した。
関学大の星野秀が、ここぞの存在感を発揮した。14―17の第3Q7分から、TDパスを2本連続で決め、主導権を奪取。開幕3連勝に導き「準備してきた過程がある。やるだけ、と腹はくくれていた」と笑った。
「自分のリズム」を大事にするのが秀太流だ。練習からメニューや開始時間などは「何があっても崩さない」。今季2試合で先発したQBの弟・太吾(だいご、2年)=足立学園=が、近大戦を控えた2週間で体調不良となり、練習も数日欠席。兄は、今季初先発が濃厚となっても「試合でしないことは練習でしていない。プレーを遂行したい思いだけ」と平常心だった。堂々のゲームメイクに、大村和輝監督(54)も「意地を見せた」とうなずいた。
星野秀は「拮抗(きっこう)した試合は弱くて、昨年もそれで負けた。今この試合ができたことは良かった」と前半の苦戦も収穫とした。
●近大・古橋由一郎ヘッドコーチ(開幕節に勝利後、2連敗)「気持ちの持ち方が非常に甘い。選手自身が自覚して変えていかないと」