◆プロレスリング・ノア「N―1VICTORY 2025」(21日、栃木・ライトキューブ宇都宮)観衆617

 プロレスリング・ノアは21日、栃木・ライトキューブ宇都宮で秋の最強戦士決定戦「N―1 VICTORY 2025」を開催した。

 同大会は公式リーグ戦最終戦。

前日20日の浜松大会終了時点でBブロックは、全日程を終了したジャック・モリスが勝ち点11で単独首位。丸藤正道が勝ち点10で追走し、GHCナショナル王者のガレノが勝ち点9で続く展開となった。

 宇都宮大会では、まずガレノが拳王と対戦。拳王の蹴りに大苦戦したガレノだったがガレノスペシャルで大逆転し勝利。勝ち点を11に伸ばし、モリスに並んだ。

 続いて丸藤が4勝2敗のリッキー・ナイトJr.と対戦。勝てば勝ち点12で逆転で優勝戦進出が決まる一戦だったが、必殺の不知火を狙ったところで逆さ押さえ込みで3カウントに押さえ込まれ、まさかの逆転負けを喫した。

 結果、モリスとガレノは大阪大会での公式戦で両者リングアウトで引き分けており、メインイベント終了後に「Bブロック代表決定戦」を行うことが決定した。互いの持てる技をすべてぶつけた激闘は、モリスがタイガードライバーでガレノを沈め勝利し初の優勝戦進出を決めた。

 Aブロックは、マサ北宮が藤田和之を倒し勝ち点10に伸ばし1位をゲット。9・23後楽園ホールでの優勝決定戦は「マサ北宮 vs ジャック・モリス」となった。

 代表決定戦を制したリング上でマイクを持ったモリスは「ファイナルに立ったのは俺だ!」と勝ち誇った。

8・11カルッツかわさき大会で昨年、自らが立ち上げた「T2000X」から追放された男は、“チェアマン”北宮との決戦に「忌まわしいT2000Xにリベンジした上でN―1を制覇する!」と宣言した。

 そこに北宮が出現。英語でマイクアピールするモリスへ「宇都宮の小市民に英語わかるわけねぇだろ!」と突きつけ「日本にもチェアマンにも敬意を持て!」と切り出し「選手会長命令!後楽園決勝戦までに日本語を完璧にマスターして来い!」と命じた。これにモリスは「マサキタミヤ…カチクラワスゾ」と長州力ばりの完璧な日本語で応戦し早くも緊迫感が沸騰していた。

 バックステージでモリスは「今日は何が起こるのか分からない、どうなるのか分からない状況で会場に来た。全ては結果次第ということで、その結果というのがガレノとの戦いになった。俺もかつて持っていた、俺にとって歴史のあるGHCナショナルのベルトを持っているガレノと戦って、彼を倒し、そして優勝決定戦に進むことになった」と明かすと「優勝決定戦の相手はマサ北宮。俺は最初から言っているけど、今年のN―1 VICTORY、絶対に失敗は許されないとずっと言ってきた。そしていよいよ火曜日。これは俺にとって因縁のあるチームに属しているマサ北宮との戦い。ここで俺がリベンジを果たして『N―1 VICTORY 2025』必ず優勝する」と自身はもちろん、外国人として初制覇を誓った。そして「アリガトウゴザイマス」と完璧な日本語を残し控室に去った。

 ◆9・21宇都宮大会全成績

 ▼「N―1 VICTORY 2025」Bブロック代表決定戦 時間無制限1本勝負

○ジャック・モリス(10分26秒 タイガードライバー→エビ固め)ガレノ●

 ▼「同」Aブロック公式戦

○遠藤哲哉(4勝3敗=勝ち点8)(15分02秒 変型シューティングスタープレス→エビ固め)KENTA(4勝3敗=勝ち点8)●

 ▼同

○マサ北宮(5勝2敗=勝ち点10)(12分44秒 ストラングルホールドγ→レフェリーストップ)藤田和之(4勝3敗=勝ち点8)●

 ▼同

○ダガ(2勝5敗=勝ち点4)(10分27秒 前方回転エビ固め)清宮海斗(4勝3敗=勝ち点8)●

 ▼「同」Bブロック公式戦

○リッキー・ナイトJr.(5勝2敗=勝ち点10)(9分44秒 逆さ押さえ込み)丸藤正道(5勝2敗=勝ち点10)●

 ▼同

○ガレノ(5勝1敗1分=勝ち点11)(6分14秒 ガレノスペシャル→片エビ固め)拳王(4勝3敗=勝ち点8)●

 ▼「同」Aブロック公式戦

○征矢学(3勝4敗=勝ち点6)(7分08秒 弾道→エビ固め)佐々木憂流迦(2勝5敗=勝ち点4)●

 ▼「同」Bブロック公式戦

○稲葉大樹(2勝5敗=勝ち点4)(10分21秒 クラウチングパッション→片エビ固め)晴斗希(1勝6敗=勝ち点2)●

 ▼6人タッグマッチ

HAYATA、小峠篤司、○星野良(8分18秒、カンクーントルネード→エビ固め)宮脇純太、小田嶋大樹、ブラックめんそーれ●

 ▼6人タッグマッチ

AMAKUSA、アレハンドロ、○カイ・フジムラ(6分57秒 ハットトリック)ジャック・モリス、ドラゴン・ベイン●、アルファ・ウルフ

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