◆第59回スプリンターズS・G1(9月28日、中山競馬場・芝1200メートル)
スプリントG1で好走を続けるナムラクレア(牝6歳、栗東・長谷川浩大厩舎、父ミッキーアイル)が悲願のビッグタイトル獲得へ態勢を整えている。過去3年は5、3、3着。
この中間の調整について疋田厩務員は「3か月ごとのスパンをつくって、リフレッシュさせつつ緩めすぎないように。(レースの)数を使うとどうしても消耗してしまうし、緩めすぎると若い頃より時間がかかるので。ここ1年くらいは牧場とも協力して、いつでも走れる状態」と説明する。
クリストフ・ルメール騎手が騎乗した9月18日の1週前追い切りは、栗東・坂路で一番時計となる49秒8―12秒2をマーク。2馬身半追走した僚馬を6馬身突き放す絶好の動きだった。同厩務員は「6歳でもあれだけ走れるというのは、まだまだ戦う気持ちがありますね」と仕上がりに笑顔を見せた。出遅れと不利が響いて8着に敗れた前走から、巻き返しは必至だ。