◆プロレスリング・ノア「N―1VICTORY 2025」(23日、後楽園ホール)

 プロレスリング・ノアは23日、後楽園ホールで秋の最強戦士決定戦「N―1 VICTORY 2025」優勝決定戦を開催した。

 今年で7回目を迎えた「N―1」は、9・8後楽園で開幕。

21日の宇都宮大会までの公式リーグ戦でAブロックは勝ち点10で「T2000X」の“チェアマン”マサ北宮が1位。Bブロックは勝ち点11でGHCナショナル王者ガレノとジャック・モリスが並び宇都宮大会で「Bブロック代表決定戦」を行いモリスが制した。

 7年連続7度目出場の北宮と4年連続4度目出場のモリス。共に初の優勝戦進出となった一戦は、8・11川崎大会で昨年10月に自身が結成した「T2000X」を追放されたモリスと“チェアマン”に君臨する北宮との遺恨を巡る一戦ともなった。

 試合は、初の外国人優勝を目指すモリスがエルボーの連打で攻勢に出たが北宮がブレーンバスターで反撃。両者が真っ向から激しくぶつかる激闘へ発展した。

 モリスがトペを突き刺すも連続でトペを狙うと北宮のセコンドのタダスケに足を引っ張られ、ヨシタツが介入し場外でモリスをストンピングで袋だたき。ここから北宮が場外戦を中心に優位に立った。

 モリスもドロップキックで逆転。場外に落ちた北宮へ空中殺法を連弾する。さらにリング上でポスト最上段からのフライングボディープレスで攻め続けた。北宮もフェイスクラッシャーなどで逆襲するが、モリスはさらに場外のテーブルに北宮を固定しコーナーポスト最上段からボディープレスで一気に優位に立った。

 それでも北宮はダブルアームスープレックス、サイトースープレックスで逆転。最上段からのセントーンがかわされモリスが必殺のタイガードライバーで勝負に出たがカウント2・9で返された。

 モリスがシューティングスタープレス勝負に出るとレフェリーの足をヨシタツが引っ張る。レフェリー不在のリングで北宮が椅子攻撃、椅子へのパイルドライバーで試合を支配。ポスト最上段からのセントーン、雪崩式バックドロップ、そしてストラングルホールドγで絞め上げ、モリスがタップし北宮が初のN―1制覇を達成した。

 ブーイングと北宮コールが交錯するリング上でマイクを持った北宮は「後楽園ホールに昼間から集まった暇な小市民へ」と切り出すと「俺はN―1を取った!これが俺の真の実力だ!」と勝ち誇った。

 続けて「やることはもうひとつある!GHCヘビー級チャンピオン、KENTA!」と呼び出すとKENTAが花道に登場しリングインした。向かい合った両者。北宮が「ノアが経営傾いてとっても大変な時に逃げるようにアメリカへ行き!」と罵倒した。KENTAが挑発すると椅子でメッタ打ちしKO。北宮は「N―1覇者の俺の靴底でもなめやがれ」とののしると、「GHC挑戦、決定だ」と宣言した。

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