◆第29回シリウスS・G3(9月27日、阪神競馬場・ダート2000メートル)=9月23日、栗東トレセン

 2連勝中のテーオーパスワード(牡4歳、栗東・高柳大輔厩舎、父コパノリッキー)は坂路を64秒0―15秒2で軽く駆け上がった。中団に構えた前走は直線一気で2着に3馬身差の快勝だった。

重賞勝ち馬も出走したオープンへの再昇級初戦だったが、上がり最速の脚で力を見せつけた。高柳大調教師も「前走はペースが速くて、展開がハマった感じはあるけど、思った以上のパフォーマンス」と走りを評価した。

 昨年のケンタッキーダービーでは5着に入った素質馬だが、レース後に両前脚膝の骨折が判明し、全治6か月となった。苦難を乗り越え、今回は57・5キロで2番目に重いハンデとなる。トレーナーは「暑い時期に使ったのがどうかだけど、見た目では大丈夫。斤量は見込まれた感じだが、力的には重賞でもやってほしい」と期待を込めた。

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